働く母の考え事
卒アル製作についての補足
5年前、上の子が年長さんのときに卒園アルバム係を買って出た経験から、卒園アルバムのカテゴリで一連の記事を公開しています。係に立候補したのは、6年間の保育園生活にとても愛着があり、いつか思い出して懐かしむためにいろんなことを記録しておきたかったのと、その年にちょうど下の子が生まれて半年間の育休で時間に余裕があったためです(汗)
ただ、どんなアルバムを作ったらいいか、保育園のアルバムなるものを見たこともなかったので最初は頭がまっしろでした。そこから先輩母さんに実物を見せてもらって研究したり、ネットでいろんなことを一つずつ検索していきました。
そうしてできたアルバムは、自画自賛ですがとても好評で、いい記念になりました。
それで、折角調べたあれこれをそのまま埋もれさせるのが惜しくなり、我流ではありますがブログで公開した次第です。当時何から手をつけていいかわからず「こんなまとめがあればなぁ」と思っていたそのものを、書き記しました。

そんな記事を5年経った今も、見つけて読んでくださる方がいらっしゃるようです。とてもうれしいです。
コメントにて改めてご質問をいただいたので、この追加エントリを投稿することにしました。
>>続きを読む
スポンサーサイト
卒園アルバムの作り方(1)概要
娘が卒園してはや1年。早いものでいまや貫禄の小学生です。進級進学を控えたこの季節、お子さんが今度年長になる方達から、卒園アルバムの作り方について相談を受けました。確かに、アルバム委員を決めて製作を始動するのってこの時期ですよね。
私は昨年度の後半にちょうど育休をとっていたので、娘の卒園アルバム係を引き受けていました。色々調べて得た情報をまとめておいたので、今更ですがここに公開しようと思います。まず、概要から。

【保育園の卒園アルバムの作り方・概要編】

■大きく分けて「焼き増し写真方式」と「印刷冊子方式」があります。
・焼き増し写真方式:アルバム1冊ずつに人数分焼き増しした写真を貼り付けて作ります。写真のネガかデータが必要、製作に人手が必要。
・印刷冊子方式:原稿を作って印刷所に印刷してもらいます。
私のとった方法は印刷冊子方式ですので、以下こちらに関する説明になります。

■印刷には「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の2種類があります。詳しくはこちらの記事を参照。
1人1万円の予算を集められる、保護者の中にDTPオペレーターがいる等の特殊な条件でない限り、親が作る卒園アルバムはオンデマンド印刷になると思います。
#フォトブックに関しても、参考まで調べました。詳しくはこちらの記事で。

■オンデマンド印刷する場合の予算、仕様
普通に考えると、約20人のクラスで1人3000円集めて40ページ程度の冊子を作る感じになります。そうすると仕様は
表紙:220kコート紙orマットコート紙
本文:135kgコート紙orマットコート紙
サイズ:A4判
印刷:40ページフルカラー印刷
製本方法:無線とじ(ソフトカバー、くるみ製本ともいう)

が一般的だと思います。それ以外の仕様についてはこちらの記事を参照。
印刷屋さんはインターネット上で探すだけでもものすごくたくさんあります。印刷屋さんの探し方については詳しくはこちらの記事で。私が発注したチョイプリントさんは、価格的にも、仕上がりも、そして対応も非常に満足できる印刷会社でした。機会があればぜひまたお願いしたいと思っています。

■アルバムの内容
保育園は在園歴が様々なお子さんたちの集まりなので、メインは年長さんの1年間の記録と、1人1人のお子さんの記録になるでしょう。保育園で「文集」を作ってくれる場合があるので、そちらと内容がカブらないよう、担任の先生と相談した方がよいと思います。私の場合は「文集」が白黒で文字メインだったため、親アルバムはカラー写真中心の構成としました。
詳しくはこちらの記事を参照。

■製作作業に関するあれこれ
最低限必要な道具は、デジカメ、パソコン、スキャナ付プリンターです。
私が使用したパソコンのソフトウェアは、Word2007、PictureManager(MicrosoftOfficeに付属)です。
今回はPDFファイルを印刷所にデータ送信して印刷してもらう方法をとりましたが、台紙に写真を貼ったり文字を書いたものを郵送して印刷所でスキャンしてもらう方法もあります。詳しくはそれぞれの印刷所のホームページで確認できます。
写真は、保育士さんが撮って園で販売してくれる写真を買いためて、スキャナで取込み、Word上でレイアウトしました。解像度はスキャンした大きさ程度でちょうど良かったです(オンデマンド印刷は最終的には200dpi程度になります)。
親が参加する行事の写真や保育園の建物を外から撮ったものなど、一部、デジカメデータをそのまま使用したページもあります。
製作作業にかかった時間は、少なめに見積もっても100時間はゆうに超えています。。。育休中だったから1人でできたけど、そうでなければ分担が必要かと。
卒園アルバムの作り方(2)写真集め
■写真の選び方について

卒園アルバムの係になって、最初にする作業は、写真集めです。実際始めてみると「どんな写真をアルバムに収録したらいいんだ…」「偏らないように選ぶにはどうしたら…」と、結構悩みます。そこで、アルバムの製作目的を思い返してみましょう。私は、卒園アルバムは保育園生活の"雰囲気"を記録するもので、"1人1人のナイスショット"はおうちのアルバムで記録するもの、と割り切りました。そこで
・引きの画で撮影していて周りの状況(風景、行事の様子)がよくわかる写真
を主に選ぶことにしました。加えて
・ピントや明るさ等が適切で
・複数の子供がそれなりにいい顔で映っている
という条件に決めたところ、三つすべてを満たすショットが意外と数少ないことに気づきました。逆に言うとそういう写真だけを選んで載せることにすれば、サクッと決められます。撮るときにも上記のポイントを意識するとよいでしょう。
加えて、子供が写っていなくても(またはこちら向きの顔が写っていなくても)行事に特有の状況や事物が写っていて、収録すると後で色々思い出して楽しめそうな写真も、適宜選んで挿入するといいと思います。

登場回数は私はこんな表↓
sotsualbum2.jpg
でざっとカウント(大きく写っている子に10、脇登場の子に1をつけて集計)しながらやりましたが、結局のところ完全にはフォローしきれませんでした。実際に可能な作業は、大きな行事のページだけ軽く登場回数を数えて似たようなショットが複数あれば少ない子の写ったものを採用する、程度だと思います。(ただ、上記の表は写真の整理には役立ちました。何の行事の誰が写った写真が何枚あるかが一目でわかります)

何枚ぐらい用意すれば良いかも最初は悩みますが、A4判の1ページに挿入できる写真の数は、写っている顔の大きさにもよりますが8~10枚程度です。さらに空いたスペースへトリミングした写真をぎゅうっと挿入しても、12~15枚で1ページ消費する感じになります。したがって1年間を12ページで記録するなら1カ月10枚強、特定の行事で見開き2ページを使うなら20枚強を用意して、レイアウトしながら取捨選択しましょう。(紙面の都合で入れたくても入れられなかったりするので。逆にスペースが空いてるのに写真が足りないという事態が一番困ります)
私のアルバムでは、1年の様子を記録した15ページで約170枚の写真を実際に使いました。ほぼすべての写真を適宜トリムし、小さく縮小・トリムした挿絵的写真や、全員が写った大きな集合写真も入れました。

■写真の整理の仕方

私の場合は、保育園で数カ月に一度販売される写真(保育士さんが撮ってくれたもの)を買ってスキャンしたデータと、親も参加する遠足や運動会などの行事で撮ったデジカメデータから、適宜選んで使いました。レイアウトはある程度写真が貯まらないと出来ないし、一気にまとめて作業した方が効率的なので(しばらく作業しないと手順を完全に忘れる!)、運動会が終わった頃とか年末あたりから製作を始めることになるかと。
我が家のスキャナは、2009年製の PIXUS MP560 です。
スキャンした写真は、Microsoft Office 2003 および 2007 に付属の Picture Manager
画像の明るさ・コントラストの自動補正→フチの余計な部分をきれいにトリミング→2カ月ごとor行事ごとのフォルダに保存
しました。時間が経つと何の写真か忘れてしまうので、写真の説明やコメントも、このときに一緒に保存するとよいでしょう。

・画像の調整について:
上記ソフトで使用した機能は、画像修整の「明るさとコントラスト」「トリミング」と、画像のサイズ変更です。
明るさとコントラストは「自動修正」のボタンで調整してみて、修正前より変(顔が暗くなるとか、色合いが不自然になるとか;あくまで自動なため時折不適切な修正になる)になった場合は取り消して手動で調整しました。
最終的にオンデマンド印刷は色が濃い目になったことから考えて、修正の際の留意点は『暗く写った顔を明るくする』『肌色が不自然にならないよう修整する』『暗めの室内や緑が多く写った写真など、色が濃い写真を少し明るめにする』だと思います。(ただし、やりすぎないこと。)
・フチのトリム:
上述の Picture Manager で行いました。なおレイアウトを Word 2007 で行う場合、Wordにトリム機能がついており、そちらでトリムすれば切りすぎた場合に戻せるので、元写真は最初からトリムしない方がよいと思います。スキャンで生じたフチのギザギザのみ削除しましょう。
・デジカメ写真データの処理:
スキャン写真の場合はスキャンしたサイズのままで保存して問題ない(オンデマンド印刷に大体適したサイズになっている)のですが、デジカメデータはそのままでは大きすぎるので、Picture Managerで縮小します。当初360dpiを目安と考えていましたが(解像度に関してはこちらの記事を参照)、最終的には200dpi程度にしかなりませんでしたので、最大300dpiで処理しておけば十二分だと思います。集合写真など特別大きく収録するもの以外は、最大横幅10cm程度と考え、長辺を1200ピクセルになるよう縮小しておきましょう。
・フォルダに保存:
時間が経つと何の写真か忘れてしまうし、枚数が増えると整理も大変になるので、写真をもらったらすぐスキャンしてフォルダ分けしておきましょう。行事の日付と内容は保育園のおたよりに書かれているので、それをメモしたテキストファイルを写真と一緒のフォルダに保存するとよいと思います。
アルバム内には写真だけでなくちょっとしたコメントも入れることになるので、おたよりの内容からそれに使えそうな部分もメモに保存するとよいでしょう。下準備はコツコツ、作製作業は一気、が理想。
卒園アルバムの作り方(3)アルバム内容
アルバムの各ページをどんな内容にするか考えるにあたり、最も参考になるのは、過年度のアルバムです。先輩お母さんにお願いして見せてもらいましょう。私は以下のような構成にしました。

・p1(扉):保育園全景、保育園の名称・住所・規模等データ
・p2~p20:1人1人のページ(詳しくは下記を参照)
・p21~22:保育園の建物や庭の様子
・p23:職員の方々のお名前
・p24、25:0歳~4歳クラスの頃の写真
・p26~40:5歳クラスの1年間の様子(内訳:それぞれ2ページずつの見開きで、4~5月/遠足/6~7月/8~9月/運動会/11~12月/1~2月。最後の1ページは卒園式)

■1年の様子のページ
誕生会やお散歩やプールや畑の世話などの日常生活、子供の日や節分などの季節行事、遠足や運動会や卒園式などの恒例行事を、時系列に配置していきました。余白に入れる簡単な説明は保育園のおたよりから抜き書きしました。

■1人1人のページ:上3分の1が「プロフィール」で、残りは「写真とコメント」です。

プロフィールの部分は、用紙に黒のペンで手書きしてもらい、スキャンして使いました。内容は子供の「プロフ帳」を参考に、
・顔写真
・名前、愛称、誕生日
・「長所・短所」「特技・苦手」「自慢・弱点」の組み合わせから一つ選んで回答
・好きな○○:空欄に 食べ物 遊び 歌 本 動物 場所 等自由に記入して回答
・この1年で一番○○こと:空欄に 嬉しかった 楽しかった 頑張った 等を記入して回答
・いま一番の○○:空欄に 宝物 こだわり 口癖 ハマってること 等を記入して回答
・自由記述欄:お子さんの おもしろ発言/おもしろい質問/連絡帳を振り返って面白かったこと や、ネタがなければ質問コーナー(たとえば、怖いものは何?変身できるなら何になりたい?いま会ってみたい人は?いま行ってみたい所は?大金持ちになったら何を買う?日本で一番偉い人は誰?やってはいけないのにしてしまったことは?どうしてもわかんないことは何?大人って大変だと思うことは?など)…など
としました。

採用はしませんでしたが他に内容の候補として、以下のものがありました。
・手形足形 ←大きさ的にページ消費が大きいので難しいかも
・身長体重 ←保育園文集に「生まれた頃は」「今は」が載りました
・大きくなったらなりたいもの/それに対し親から一言
・成長したと感じること
・給食で好きなメニュー・嫌いなメニュー
・保育園で楽しかったこと
・担任の先生へ
・親からのメッセージ ←これは保育園文集に入るので避けました
・担任から子供達へのメッセージ←同上

下の方にはそれぞれ写真を5~7枚入れました。「0歳の頃の写真」「6歳の今の写真」だけ必須にして、あとは自由にしました。
・方法A:写真提出(プリント・データいずれでも可)→レイアウト→プリントアウトして余白へコメント記入→スキャンして合成
・方法B:写真とコメント同時提出→レイアウト→プリントアウトして確認
元は方法Aを念頭に置いて、手書き文字で個性を出したりカラーペンで飾ったり…をイメージしていました。が実際にはPCで活字挿入を希望された方が多く、また方法Bの方が圧倒的に作業が楽でした。よって、写真1枚につき30~50字程度のコメントを一緒に提出してください、などとするといいと思います。
写真を直接シールでデコったものが、けっこう可愛く仕上がりました。若いお母さんのセンスに脱帽。

このような内容に決めるにあたって、最初に以下のような「基本方針」を立てました。
卒園アルバムの作り方(4)印刷屋さんを決める
少部数オンデマンド印刷製本をしてくれる印刷屋さんには、

チョイプリント
宅配プリント
シュービ
クレストアイ
ひまわり印刷
ガップリ
ACCEA
テクノPR
オンデマンドP

などがあり、この他にもまだまだたくさんあります(2010年調べ)。「オンデマンド印刷」「少部数印刷」等のキーワードで検索すれば、いくらでも見つかります。
ある程度対象を絞ったら、まず仮に仕様を決めて(A4判、40ページフルカラー、用紙135kgコート紙、等)同じ条件で各社の見積もりをとってみるとよいでしょう。印刷品質に関しては、とりあえず仮に1ページ作って、印刷見本をお願いするのが一番です。各社ホームページには色々うんちくが載っていますが、それよりも、1ページ本物を見た方が実際の様子がわかります。

今回お願いした印刷屋さんは
チョイプリント
さんです。速いし、親切丁寧だし、価格的にも妥当で、良い印刷屋さんだと思います。何より、発注後に無料で全ページの印刷見本を送ってくれて、修正箇所があれば無料で差し換えてから本印刷にかかってくれる点がありがたいです。
モニターで見ている画像と、印刷して紙に表れる画像は、ずいぶん印象が違います。実際に印刷する印刷機で一度見本を出してもらえれば、イメージが違った箇所を修正することができ、「出来上がってビックリ↓↓↓」にならなくて済みます。見積もりをとるときに「印刷前に無料で見本出力してもらえますか?修正があれば無料で差し換えできますか?」と尋ねてみるとよいと思います。
卒園アルバムの作り方(5)フォトブックについて
デジカメデータのある写真だけ使って、お店プリントの写真と同様に美しく印刷して製本したい、という場合はフォトブックもありかもしれません。製作の自由度が低いのと、予算が上がる、写真1枚当たりのコストが高くなるのが難点。
以下に2010年4月当時の検索結果のまとめを示しますが、時間が経っているので色々変わっていると思われます。フォトブックを検討される方は、改めて最新情報を検索してください。

マイブック
・ハードカバー 210×210ミリ判(210ミリ=A4用紙の短辺の長さ)
※260×260ミリ判(260ミリ=B5用紙の長辺の長さよりちょい長)だと、普通のA4判より面積がちょっと大きい
40ページの場合 11~20冊注文で1冊9450円 ※11~20冊注文は1冊注文の10%OFF
20ページの場合 11~20冊注文で1冊7088円
・ソフトカバー 210×210ミリ判(210ミリ=A4用紙の短辺の長さ)
40ページの場合 11~20冊注文で1冊8505円
20ページの場合 11~20冊注文で1冊6143円
・マイブック 188×187ミリ判(188ミリ=B5用紙の短辺の長さよりちょい長)
20ページのみ 1冊2940円
※仕上がりはきれいでイマドキ風だけど、値段の割には写真の収録可能枚数が少ない

フジフィルムのフォトブック
・ソフトカバー 250×176ミリ判(B5より一回り小さいサイズ)
40ページの場合 9450円
24ページの場合 7280円
・ハードカバー 250×176ミリ判(B5より一回り小さいサイズ)
40ページの場合 10300円
24ページの場合 8230円
・フォトブックフォトフィーユ(210×210ミリ判)
36ページの場合 4330円 ←ただしこれは1ページに写真1枚、自由レイアウト不可
※上記のマイブック同様専用ソフトをダウンロードして作成。ちっちゃいのに高い。却下

eフォトブック(カメラのキタムラ)
・レギュラータイプ A4サイズ
36ページ 10~19冊の場合 1冊4901円、20冊以上の場合 1冊2723円
1冊あたりプラス1200円で専用ハードカバーをつけることが可能
※基本は紙原稿だけど、PDFファイルのデータ入稿も可。これは安くていいかも。判型も通常のA4なので、フォトブックというより製本業者として使える

フエル フォトブック
・ハードカバーA4サイズ
36ページ 11冊以上の場合 1冊7087円
※会員登録後、専用サイト上で48種類のレイアウトから選んで写真を配置。テキスト位置まで固定されていて自由度は低め

Digipri フォトブック
・ソフトカバーA4サイズ
24ページ 6~19冊の場合 1冊2231円(キャンペーン中の価格らしく通常は2975円。以下同)
48ページ 6~19冊の場合 1冊3761円(通常5015円)
※専用サイト上でレイアウト。自由度低そう

アイプリ
・ハードカバー 200×200ミリ判 32ページ 1冊2280円
※小さめで、ページ数が32ページの1種類しかないが、安い。自由度は低い

Photoback
最大でA5サイズまでなので却下

パレットプラザのフォトブック
編集自由度が低いので却下

snapfish(ヒューレットパッカード)
まず会員登録しないと詳細すら分からないという不親切さ
卒園アルバムの作り方(6)印刷について
私の卒園アルバムの印刷方法は、一般的な商業印刷物に用いる「オフセット印刷」ではなく、「オンデマンド印刷」というものです。

オフセット印刷とは
一般的な書籍の印刷方法。
液状インクを使用し、版(文字や画像を印刷するためのハンコのようなもの)を用いて印刷機で印刷。
解像度が高く仕上がりが緻密、細かい線も再現可能。
版が必要なうえ印刷機の調整等に手間がかかるため小部数では高コストになる。
大部数(一般に500部以上)の印刷に用いる。

オンデマンド印刷とは
トナー(またはインクジェット)を使用した商業用プリンタによる印刷。
版が不要なので割安に印刷でき、少部数の印刷に適する。
オフセット印刷に比べると網点が粗い。
WordやPDFのデータを直接印刷できる。(オフセット印刷では「面付け」すなわちWordやPDFのデータを別のソフトで読み込む作業が必要で、直接印刷できない)

もっと部数が多く、予算ももう少し出せるなら、夢ふぉとのようなオフセット印刷も選択肢に入りますが、20部という少部数で1冊3000円程度、製作もDTP用ソフトではなく素人製作、という条件だと、オンデマンド印刷が適しています。

【参考リンク】
シュービ オフセット印刷とオンデマンド印刷(POD)の選び方
欧文印刷 オンデマンド印刷のメリット
オンデマ! オンデマンド印刷って何?
プリントパック オンデマンド印刷とは
プリントワールド 印刷Q&A
SPIRITS 小部数オンデマンド印刷
卒園アルバムの作り方(7)製本と紙について
「概要」のページにも書きましたが、約20人のクラスで1人3000円集めて40ページ程度の冊子を作るとすると、仕様はだいたい以下のようになると思います。
表紙:220kコート紙orマットコート紙
本文:135kgコート紙orマットコート紙
サイズ:A4判
印刷:40ページフルカラー印刷
製本方法:無線とじ(ソフトカバー、くるみ製本ともいう)


このような結論に至るまでに調べたあれこれを、以下にまとめます。

■製本の種類について

kan_i.jpg
(1)製本キット:自分で綴じる。色々市販されていて、コレ↑は最安値333円だけど、かなり高額で立派なキットもある。あくまで「仮綴じ」のレベル。

nakatoji.jpg
(2)中とじ製本:雑誌型。中央で二つ折りにしホッチキスで留めたもの。ちょっと弱いのと、何年も経つとホッチキスが錆びるのが難点。

kurumi.jpg
(3)無線とじ製本(くるみ製本ともいう。いわゆるペーパーバック、ソフトカバー):一般的な書籍の多くがこれ。仕上がりイメージは大判のフルカラー教科書。

jo_sei.jpg
(4)上製本(いわゆるハードカバー):ガッチリ硬い、高級感漂う本。文芸書(単行本)などに使われる仕様。我々の中学や高校の卒業アルバムはたぶんこれ。

1冊あたりの単価を調べてみたところ、(1)~(3)は平均2000~2500円程度で互いに数百円しか違わない一方、(4)だけは最低でも5000円以上、平均7000円することがわかりました(2010年4月調べ)。
無線とじ製本は、製本方法や糊の進化により、最近では上製とほとんど同等の丈夫さ、耐久性を持つようになっています。上製の利点は「高級感」と、表紙の丈夫さも一応挙げられますが、無線とじでも市販のブックカバーをかければ傷みを防ぐことができます。私のアルバムはそうしました。カバーがかかると素人デザインの表紙にも何となくそれらしい雰囲気が出て、いい感じになります。
ということで製本方法は無線とじ製本をお勧めします。

#図書館で貼っているブックコートフィルムも検討しましたが、貼り損ねた場合に取り返しがつかない、経年変化の予測ができない等の理由で断念しました

■紙の種類について

(1)コート紙
コート剤〔白土(クレー)〕が塗布された、微光沢のあるツルツルした紙。
カラー印刷が鮮やかに仕上がる。
上質紙(化学パルプ100%)ベースの「A2コート」と、中質紙(化学パルプ70%+砕木パルプ30%)ベースの「B2コート」がある。

(2)マットコート紙
コート紙の光沢を抑えた、スベスベした紙。しっとりとして落ち着いたマット調の仕上がりとなる。
色味が全体的に少し沈む。

(3)上質紙
コーティングされていない、サラサラしたパルプ100%の非塗工紙。
コピー用紙がこれ。発色が良くないため、カラー印刷には向かない。

普通はコート紙かマットコート紙を選択することになります。実際に印刷したものを見てみないとどちらが適しているかは一概に言えませんので、印刷見本を取って比較してみるのがよいでしょう。私の場合は、コート紙は紙がわずかに黄色っぽく、仕上がりは鮮やかだけどキツい感じ、マットコート紙は紙が白く、やわらかい感じの印刷で、顔色がコート紙よりマットコート紙の方がより自然に感じたため後者を選択しました。

■紙の厚さについて

同じ種類の紙でも厚さが何種類かあり、当然ですが厚い方が強度が高く、裏うつりもしにくくなります。厚い紙を用いるほど冊子は厚くなります。私の場合は全40ページを135kg(表紙は220kg)の紙で作って、厚さは約3mmになりました。紙は固めですが、開きにくい感じは特にありません。

#紙の厚さはふつう「連量」といって紙1000枚の重さで表します(菊判と四六判で数値が異なることに注意;通常は四六判の連量で表記)。数値が大きいほど厚い紙になります。
コート紙の場合、下記のイメージです↓
・73kg:コピー用紙程度の厚さ。片面印刷向き
・90kg:やや厚手。両面印刷には90kg以上が推奨
・110kg:週刊誌の表紙やポスターに使われる厚さ
・135kg:少ページのカタログや写真集等に用い、高級感を醸し出す厚さ
・180kg:官製はがきよりやや薄い程度の厚さ
・220kg:箱やショップカードに用いるほどのかなりの厚さ

【参考リンク】
・製本用語について:宅配プリント 用語説明
印刷通販のWAVE 取扱用紙について
印刷屋さんドットコム 用紙の種類について
ひだまりスタジオ 用紙と印刷について
いんさつ屋どっどびず 紙の種類について
印刷会社グラフィック 印刷用紙のご説明
東京カラー印刷 紙質、厚さについて
卒園アルバムの作り方(8)解像度について
オンデマンド印刷の品質に対して、デジカメの写真データはファイルサイズが大きすぎます。そこで編集作業を始める前に、サイズを小さくしておきます。(修正せずにデータを作っても最終的にPDF化すると写真の解像度は下がります。しかし最初から過不足ないファイルサイズに下げて作った方が、編集作業がスムーズです)
正確には発注先の印刷所に確認する必要がありますが、通常のオンデマンド印刷では200~300dpi程度の解像度で十分なようです。(写真屋さんのデジカメプリントの解像度は360dpiらしいです)

■dpiとはdot per inchの略で、1インチ(=2.54cm)の長さに何個のドットすなわち画素(ピクセル)が入っているかを表す単位である
■印刷機の性能もdpiで表されるが、実際の印刷品質は解像度以外の要素に大きく左右され、dpiだけでは分からない(というよりほとんど関係ない)
■例えば印刷実寸が89×127mm(サービスL判)の場合、
89×127mm=8.9×12.7cm=3.5×5インチ
なので、300dpiにするには
(3.5×300)×(5×300)=1050×1500ピクセル
に調整すればよい
■実際にはトリミングとレイアウトをした上で印刷実寸が決まるので、手順は
1)生データをトリミングする
2)仮レイアウトし大体の印刷実寸を決める
3)必要ピクセルを計算して解像度を調整する(長辺の長さ(cm)÷2.54×300 ピクセル以内に縮小)
となる

細かく言うと上記のようになりますが、大雑把には、集合写真など特別大きく収録するもの以外は、最大横幅10cm程度と考え、長辺を1200ピクセルになるよう縮小しておきましょう。
卒園アルバムの作り方(9)製作作業用tips
私はWord2007を使ってレイアウトを行いました。身の丈に合った予算と品質で作ると宣言して始めたので、ソフトも素材もフリーのもので済ませるというポリシーです。RGBで色設定されているOffice系ソフトからオンデマンド印刷によって刷ると、色の再現性は良くありませんが、私にとっては「キレイに残す」という目的は当初からなく、そこそこの品質になることを納得ずくで使い勝手の良いWordを選択しました。
以下、製作時に気を付けたこと等、tipsをまとめます。